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関空で体制充実、梱包開始

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関空で体制充実、梱包開始

梱包事業も開始した.JPG片岡正宏執行役員.jpg

 

取材記事(20160930:大阪).jpg

 

 航空集配サービスは、関西国際空港国際貨物地区で生鮮上屋を1棟賃借して定温倉庫として運営しているほか、昨年8月には第1輸出貨物ビルで定温倉庫「KIX-Coolexp」(キックス・クーレックス)を開設した。伊丹空港では、伊丹空港ロジスティクスセンターを運用している。伊丹空港ロジスティクスセンターは冷蔵庫・空調室を備えた温度管理貨物施設となっている。


 片岡正宏執行役員生鮮営業本部副本部長大阪支店支店長は「関西エリアでは関空2拠点、伊丹1拠点の計3拠点を活用して輸出入貨物、国内貨物輸送などに対応している。引き続きお客さまのニーズに応えるべく、柔軟なサービスを提供していく」と話す。


 航空集配サービスは関空内では、航空会社を除いて2番目の上屋面積を誇り、関空の物流を支えている。関空の生鮮上屋の構成は、クール室(15~20度設定)が3247平方メートル。冷蔵庫は1度設定が約127平方メートル、5度設定が約84平方メートル、マイナス5度設定が112平方メートル。保税蔵置場は5156平方メートル。


 KIX-Coolexpの構成は、定温庫(18~22度設定。326平方メートル、335平方メートル、264平方メートルの3カ所)、冷蔵庫(1~10度設定、297平方メートル)、冷凍庫(マイナス1~同20度設定、100平方メートル)。入出庫時に外気温の影響を受けにくくするための前室も設けている。温度管理システムを完備し、温度データの詳細を記録するとともに防犯カメラなどのセキュリティー機能を備えている。生鮮食品、医薬品関連、ドライ貨物などさまざまな貨物を取り扱っている。

 輸出入貨物の保税業務はKIX-Coolexp、輸入通関後の生鮮貨物あるいは生鮮貨物の輸入インタクト(サーモンと花)は生鮮上屋で取り扱っている。

 生鮮上屋の活用状況に関して大阪支店の荻俊雅副支店長は「航空貨物とともに、国内貨物、海上貨物も呼び込むような営業を展開している」と話す。生鮮上屋では、店舗で陳列する状態への袋詰め(フローパック)などの流通加工業務も手掛けている。

 KIX-Coolexpについて大阪支店の佐藤佑樹副支店長は「定温輸送を積極的に強化する。またEコマース関連貨物は着実に増加しており、潜在需要は高く、対応をより強化したい」と話す。今年7月からはKIX-Coolexpで梱包事業も開始した。