関空で日本最大の定温上屋

お知らせ一覧 > 関空で日本最大の定温上屋



関空で日本最大の定温上屋 


 航空集配サービスは、関西国際空港の国際貨物地区で、日本の空港内で最大規模の定温上屋・倉庫を運営している。規模自体は、関空内で航空会社を除けば2番目だが、同社が運営する「生鮮上屋」は、1棟の定温上屋としては日本最大だ。加えて、2016年8月には第1輸出貨物ビルに定温倉庫「KIX-Coolexp」(キックス・クーレックス)を開設した。これら定温上屋・倉庫を活用し、輸出および輸入海上貨物の取り扱いを強化している。
 活用方法は、「KIX-Coolexp」は一般輸出入貨物および生鮮輸出貨物、「生鮮上屋」は輸入生鮮貨物を取り扱う。同地区ではほかに、昨年2月、第2国際貨物代理店ビルで特定顧客向けの上屋を開設した。
 「KIX-Coolexp」の規模は約3000平方メートル(ひさし下を除く)。全面が輸出入保税蔵置場だ。温調施設の構成は、定温庫(18~22度設定。326平方メートル、335平方メートル、264平メートルの3カ所)、冷蔵庫(1~10度設定、297平方メートル)、冷凍庫(マイナス1~同20度設定、100平方メートル)。
 大型の冷蔵庫ではコンテナごとに搬入することが可能であり、庫内で梱包、保管およびビルドアップもできる。冷凍庫も大型であり、フォークリフトでの出入りおよびパレット貨物の保管が可能だ。温度管理面では、入出庫時の外気温の影響を抑えるため、前室を設けるほか、専用システムを完備し、温度データの詳細を記録するとともに防犯カメラなどのセキュリティー機能を備える。
 利用状況について、片岡正宏執行役員生鮮営業本部副本部長大阪支店長は「取扱量は毎月、対前年同月を上回っている。季節モノとしてはイチゴ、モモ、ブドウの量が多い。また、水産物、肉関係も増加している」とする。
 荷主、代理店、卸売市場から引き受けた貨物を航空会社に引き渡すまでの一貫したクールチェーンを構築しており、大阪府中央卸売市場を含めた府内の市場と関空の間でトラックによる市場便および混載集荷便などの輸送サービスも提供している。輸出拡大に向けては、「輸入では、例えば、米国産チェリーなどは、取り扱いの仕様がパッケージ化されている。輸出では、その逆バージョンができないか」との考えも示す。
 「生鮮上屋」は05年7月に開設し、06年3月から全棟を借り切る体制とした。
 上屋の構成では、クール室が3247平方メートル。設定温度は、約1100平方メートルが10度、そのほかは15~20度。16年夏から変更し、海上輸入貨物で取扱う青果物に最適な設定温度とした。
 冷蔵庫は、1度設定が約127平方メートル、5度設定が約84平方メートル。冷凍庫(マイナス5度設定)は、112平方メートル。保税蔵置場面積は5156平方メートル。製氷機の1日当たりの製氷能力は12トンだ。
 生鮮上屋では基本的に輸入航空貨物および国内生鮮貨物を取り扱ってきたが、市場全体として、中国など海外バイヤーとの買い負けも響き、取扱量自体は伸び悩んでいる。そのため、「生鮮上屋」のスペースを有効活用すべく、海上輸入貨物を強化している。大阪港から横持ち、搬入後、各地に配送する。航空貨物の取り扱いで培った細やかなサービスが評価を受けており、今後も強化していく。


写真キャプション1
片岡正宏執行役員

写真キャプション2
定温倉庫「KIX-Coolexp」

写真キャプション3
一般輸出入貨物および生鮮輸出貨物