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2026/07/24

Daily Cargo 2026年4月30日掲載 医薬品強化で機能拡充推進

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医薬品強化で機能拡充推進

 

 航空集配サービスは、医薬品物流の取り組みを一層強化している。成田地区では医薬品専用施設「NRT-KMedical(KMedical)」と「KCOLD」を活用し、保管・荷役に加えて専用車両による輸配送も展開。足元では昨夏以降、輸入貨物を中心に医薬品の取り扱いが増えており、とくに冷蔵(プラス2~プラス8度)帯での引き合いが強いという。GDP(医薬品の適正流通基準)認証取得などを通じて整備してきた運用基盤を生かしながら、成田での対応力を高めるとともに、需要動向を見極めつつ、関西など他エリアも含め今後の機能拡充を視野に入れている。
 成田地区の医薬品の取り扱いは順調に推移している。2023年11月に稼働したKMedicalは成田地区として最大規模の医薬品専用施設で、最新鋭の高機能倉庫となっている。冷凍・冷蔵・定温対応の5室(冷凍1、冷蔵2、定温2)と、冷蔵庫、定温庫には急激な温度変化を防ぐための前室があり、計7室の構成。総面積は約1950平方メートル。従来の医薬品専用施設であるKCOLDと合わせて約2500平方メートルの規模がある。
 同社はこれまで、KMedicalの稼働やGDP認証取得、医薬品専用車両の導入など医薬品物流のニーズへの対応を進めてきた。施設等の高品質なサービス・インフラの認知が進んできたことに加え、GDP認証取得も取り扱い拡大の一因になっているという。
 特にGDP認証については、認証取得そのものに加え、定期的な審査や見直しの機会があることが利点になっているという。品質や安全性を一定水準で維持するため、そうした機会を日常運用の見直しにつなげているという。顧客とのやり取りにおいてもGDP認証を取得しているため、商談や相談を進めやすくなっている。
 輸配送機能の強化策として、昨年4月には医薬品専用車両を導入した。温度管理が可能な10トン車1台を、輸入貨物の配送や工場からの集荷など、輸出入の両面で活用している。集荷・配送から一時保管、荷役までを自社スタッフで一貫して対応している点などが顧客から評価されており、「導入効果に手応えを感じている」という。温度管理に対する要求が厳しくなる中で、増車も検討している。現行車両と同規模の10トン車に加え、4トン車の追加配備を視野に入れているという。
 サービス強化の面では、航空保安の爆発物検査対応も強化した。今年1月から、輸出貨物に対する爆発物検査の基準が厳格化されたことを受け、成田地区では計7台のX線検査装置を配備した。KMedicalでも定温庫内(プラス15~プラス25度)にX線検査装置を配備。医薬品専用施設内で検査できるようX線検査装置を導入している事業者は限られるとみられ、顧客への訴求材料の1つになっている。冷蔵(プラス2~プラス8度)貨物の検査対応についても今後の検討事項としており、規制の変化や需要を見極めながら対応していくという。

国内貨物や流通加工の対応検討

 輸入貨物での冷蔵帯の利用増加に加え、海上貨物での活用も広がっている。海上貨物については、既存顧客が施設のスペック、サービス品質を評価した上で、活用を広げる動きがみられている。時期によってはスペースがタイトになる局面もあるといい、需要に応えられるよう、より使いやすい体制づくりを進めていく考えだ。成田ロジスティクス支店の佐藤佑樹支店長は「増車に加え、今後の需要動向によっては温度管理スペースの拡充や施設面での対応も検討したい」としている。
 さらに将来的には、現在の保税倉庫としての機能の延長線上で、国内側の保管や簡易流通加工など、より幅広い対応も図っていきたい考えだ。佐藤支店長は「輸入後の一時保管など、現行の枠組みでは応えきれないニーズがある」とし、「許認可や施設のあり方など検討事項は多いが、顧客の使いやすさを高めるための対応として検討していく」との考えを示す。
 一方で、医薬品の取り扱い拡大に伴い、人材育成や人員確保が課題になるとしている。現場負荷が増す中で、陣容拡大など体制面の整備も進めていく意向だ。

写真キャプション
成田では温度管理施設内にもX線検査装置を配備している

■海事プレス社
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