「物流」ができること、「物流」にできること

月刊CARGO 2007年2月号

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月刊CARGO 2007年2月号

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低温冷蔵施設で中部空港最大の規模輸入生鮮シェア8割、今後はドライ強化 中部臨空都市・空港島総合物流ゾーンの第2列目(B-5(7))の敷地4.671m2に延面積1,500m2の倉庫のほかオールウェザー型の屋根掛けした荷さばき場が同規模あり、合計約3,000m2の保税面積を保有する「中部空港営業所」を展開する。 売り物はこの会社の強みを発揮する生鮮貨物対応だ。屋外にある保税の幅25mのオールウエザー型仕分け場に加え、倉庫内に+19度に保った低温施設626m2がある。サーモン、マグロ、切り花などを高温にさらすことなく仕分けができる。また、食品の一時保管、医薬、危険物の取り扱いも可能だ。さらに、摂氏マイナス5度〜プラス1度の冷蔵庫2基185m2、マイナス5度の冷凍庫1基91m2などがある。低温・冷蔵・冷凍庫の全体的な規模としては中部空港最大。 また1日2トンの氷を製造できる製氷機があるのも中部空港では航空集配サービスだけ。これでいつでも生鮮貨物に氷を不足なく補給できるのもこの会社の強み だ。 現在ではこの施設を生鮮貨物とドライカーゴで半々に使っており、輸入では生鮮はマグロ、切り花、鮮魚の仕分け業務に、ドライカーゴでは一時保管で衣類、ス キー板なども扱う。輸出は自動車部品、家電製品などドライが中心。このほか、国内貨物で到着の野菜、果実、カニ、サンマなども北海道、九州から来る鮮魚な どとなっている。こうした状況で、中部空港の輸入生鮮貨物の市場配送での取り扱いシェアは、同社が8割を握っていると推測できる。 今後について大川昌享所長は「今後は輸出入問わずドライの比率を高めていきたい。 中部空港では生鮮もドライもまだまだ中部が持つ利用の本来の良さが生かされていない。 成田、大阪への到着貨物を誘致していきたい」とする。

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