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月刊CARGO 2007年8月号

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輸出一般貨物の取り扱いを強化日本最大級の空港内低温倉庫を運営 航空集配サービスは、関西国際空港国際貨物地区に保有する低温機能付きの保税蔵置場で当面月間1,000トンを目標に輸出一般貨物の取り扱いを強化してい る。フォワーダーに関空、りんくうタウン、大阪南港と3カ所分散している機能を関空に集約していこうという動きがある中で、関空で運営する協同上屋会社と して輸出貨物の取扱いを推進しているものだ。輸出ハンドリングは、貨物を受託してから保税蔵置場内で検量やラべリングなどの手続きを行い、通関許可後には 航空会社上屋への搬入までを担当する。日本最大の空港内低温倉庫という同社施設の特徴を生かし、一般貨物の取り扱いのエリアは常時摂氏20度に保持してい る。温度にセンシティブな輸出貨物にも優しい取り扱いが可能な施設だ。 施設面積は倉庫3,200m2冷蔵庫323m2の合計3,523m2、低温倉庫とし て05年7月に現在の3分の2の規模でオープンし、06年5月に残りの3分の1を追加して現在の姿になった。倉庫内はすべて温度管理が可能、三浦敏明生鮮 営業本部副本部長兼大阪支店長は「ULDのビルドアップ要望もあるので、取扱量が月間1,000トンを達成したら考えたい」と語る。また、輸入一般貨物を 取り扱ってほしいという引き合いもあるが「輸入上屋から当社上屋に貨物を積持ちするときに保税転送手続きが必要になる」と課題を指摘する。 06年度に当施設で取り扱った輸出生鮮貨物は、初夏のアメリカンチェリーが一昨年の4割水準と低迷し、さらに夏場以降のマツタケも同3割程度に落ち込ん だ。大阪支店における2つの大きな季節商材が軒並み低迷した形だ。加えてマグロの取り扱いも落ち込んだ。一方、北海道や沖縄から関空に空輸で到着するウ ニ、鮮魚、果物、切り花など国内生鮮の取り扱いが増えたものの、輸入生鮮貨物取扱量全体の落ち込みをカバーするまでには至らなかった。 07年度は、5〜6月にアメリカンチェリーを06年度の3〜4倍の水準で取り扱い、好調なスタートを切った。マグロの需要は相変わらず低調だが、顧客数が増えた結果、大阪支店として下げ止まりがあるという。

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