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「KIX-Coolexp」開業式典を開催

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「KIX-Coolexp」開業式典を開催
新関空会社・福島会長「食輸出の武器に」

福島会長(左から2人目)、堀越社長(同3人目)らによるテープカットぶどうと桃の輸出作業デモンストレーションニュース

航空集配サービスが関西国際空港の国際貨物地区に整備していた大規模輸出上屋「KIX-Coolexp(キックス・クーレックス)」の開業式典が21日、開催された。同施設は日本食材の輸出用として整備され、温度調節機能を完備している。こうした施設が整備されるのは国内の空港で初めてだという。新関西国際空港会社の福島伸一会長は「関空の創貨に向けた取り組みの中で、食輸出は医薬品と並ぶ戦略商材。新施設は食輸出を推進するための大きな武器になると期待している」と述べた。

関空からの食品の輸出実績は2014年に87億円となり、10年間で約2.3倍に拡大。今年は110億円を見込んでいる。福島会長は「関係者と力を合わせて、関空からの輸出額を150億円、200億円の大きさまで成長させたい」と力を込めた。

航空集配サービスの堀越大吉郎社長は「新施設では商品の品質をそのまま海外へ届けられる。食の輸出の拡大に役立てるよう努力していく」と意欲を示した。

航空集配サービスは既に同貨物地区で国内空港で最大級の生鮮上屋を運営している。この既存上屋では主に輸入貨物を扱ってきたが、輸出貨物の取扱量が急増。現在の月間取扱量は300トンで、昨年の3倍程度の物量になっているという。新施設の竣工によって、同社の輸出貨物の取扱能力はこれまでの4~5倍に拡大する。

新施設の面積は約3700平方メートル(庇下含む)。うち定温庫は約1500平方メートルで、三つの温度帯に対応している。生鮮食品のほか、医薬品関連貨物、精密機械や一般貨物も取り扱う。31日に稼働する予定。

ハラール認証取得へ

航空集配サービスは、新施設でハラール認証の取得に取り組んでいる。国内輸送も対象として、年度内にも認証を受ける計画。さらに関空内の上屋会社、関空に就航する航空会社と連携し、ハラールに対応した一貫物流サービスを構築する考えだ。