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輸出貨物の混載集荷開始

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輸出貨物の混載集荷開始

航空集配サービスの中部空港営業所.JPG福田啓二所長.JPG取材記事(20161110:中部).jpg

 

 航空集配サービス中部空港営業所は、2005年2月の開港当初から、中部臨空都市・空港島総合物流ゾーンに拠点を構えている。保税蔵置場は2987平方メートル、それ以外の倉庫面積は1745平方メートル。マイナス5度の冷蔵庫(91平方メートル)、プラス3度から同8度の冷蔵庫(2基、計185平方メートル)、プラス19度のクール室(600平方メートル)がある。製氷機(1基、製氷能力1日2トン)、オゾン水生成装置(1基)も備えている。


 現在の取り扱い貨物の概要(売り上げベース)はドライ貨物が約65%、生鮮貨物が約35%という水準。ドライ貨物は自動車関連貨物がメーンとなっている。輸出・輸入貨物の取り扱いのほか、中部空港発着国内航空貨物の拠点としても機能している。国内貨物に関しては北海道や福岡、沖縄との間の取り扱いがメーンだ。

 輸出貨物を中心に成田空港や羽田空港、関西空港、小松空港へのOLTサービスも手掛けている。成田向けは平均1日3台、週末などには同10台を運行するケースもあるという。

 一方、今年5月から輸出貨物の混載集荷サービスを開始した。東は愛知県豊橋市、西は三重県四日市市や鈴鹿市といったエリアをカバーしている。大型車3台を活用して各地で輸出貨物を集荷し、航空集配サービスの中部空港営業所で通関をはじめ各種サービスを提供している。

 中部空港営業所の福田啓二所長は「われわれが各地での集荷作業をまとめて手掛けることで、お客さまの集荷費用の変動化にも貢献できるなど、ご好評いただいている」と説明する。

 また現在、静岡県浜松市への営業展開も検討している。すでに浜松から成田空港や中部空港へのOLTサービスを手掛けており、より確実・柔軟なサービスの提供が目的だ。

 航空集配サービスの全国各地の拠点との連携も強みだ。例えば、関西空港内にある大阪支店との間では、中部空港営業所から大阪支店に西日本向けの生鮮貨物を輸送する一方、帰り便で大阪支店から中部空港営業所に中部地方向けの生鮮貨物を搭載するなど、効率的な輸送体制を構築している。

 何より重視しているのが品質と安全だ。福田所長は「お客さまからの信用のベースにあるのは品質と安全だ。基本手順の徹底を含めて、定期的なミーティングで品質と安全性の維持・向上に努めている」と話す。

 中部空港営業所の特色に関して福田所長は「自動車関連貨物から生鮮貨物まで、幅広い貨物を取り扱っている。さまざまなニーズに柔軟に対応できることが強みでもある」と強調。品質・安全、多様な顧客ニーズへの柔軟な対応を柱に据えて事業拡充を図っていく方針だ。