「物流」ができること、「物流」にできること

航空集配サービス ニーズ対応で梱包・輸配送強化 Dairy Cargo掲載

お知らせ一覧 > 航空集配サービス ニーズ対応で梱包・輸配送強化 Dairy Cargo掲載



航空集配サービス
ニーズ対応で梱包・輸配送強化 

 航空集配サービスは医薬品の取り扱い拡大に向けてサービス拡充を進める。
GDP(医薬品の適正流通基準)やコンプライアンスに対する意識の高まりから求められる品質向上・衛生管理の徹底を図っているほか、直近では成田空港近郊の拠点で医薬品専用倉庫を拡充した。今後は荷主の多様なニーズへの対応として、医薬品に適した梱包サービスやトラック輸送の強化を図っている。
 
 成田空港外に構える成田ロジスティクス支店では医薬品専用の3温度帯倉庫「KCOLD」を運営している。
同倉庫は従来温度管理施設として利用していた一部を、2018年に医薬品専用としたもの。GDP基準に準拠した品質の物流サービスが提供できるのが特徴で、多数の製薬メーカーの監査実績を持つ。また、GDPやCEIVファーマの認証を持つ企業が指定倉庫としても利用している。

 引き合いは年々増加しており、需要への対応として今年度に入りスペースを拡張した。医薬品以外の用途で使用していた1区画(255平方メートル)を医薬品の衛生基準に対応するよう改修した格好だ。現在のKCOLDの倉庫面積は、冷蔵(2~8度)が466平方メートル、定温(15~25度)が264平方メートル、冷凍(マイナス20度)が23平方メートル。前室(66平方メートル)も設けられており、貨物が直接、外気に触れない仕様となっている。
 
 梱包サービスの強化にも取り組んでいる。コンテナや容器/資材メーカーの開拓や関係強化を図り、アクティブ/パッシブでの温度管理輸送のノウハウ蓄積を図る。同社の川嶋健善執行役員・東日本営業本部成田ロジスティクス支店副本部長・支店長は「輸送容器も多様化しており、顧客も選択肢が増えている。それらに対応するとともに、貨物の特性に併せたパッケージを含めた物流提案ができる体制を構築する」と話す。
 
 今後はトラック輸送の拡充を図っていく方針だ。川嶋執行役員は「集荷・配送のニーズも増加している。車両の増強により、エンド・ツー・エンドの物流サポートを強化していきたい」と意気込む。

写真キャプション:川嶋健善執行役員(中央)ら東日本営業本部で医薬品拡大に取り組むメンバー