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【医薬品物流特集】航空集配サービス 保冷梱包サービスで提案強化 Dairy Cargo掲載

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【医薬品物流特集】航空集配サービス
保冷梱包サービスで提案強化

 

 航空集配サービスは、成田国際空港近郊の「成田ロジスティクス支店」で医薬品の取り扱い拡大に取り組んでいる。同支店には、定温庫(15〜25度)、冷蔵庫(2〜8度)、冷凍庫(マイナス20度)の3温度帯で構成する医薬品専用の温度管理施設「KCOLD」を設置している。今年4〜5月の医薬品の輸出入総取扱量(重量)は前年同期比約30%増。輸入貨物が堅調に推移したほか、温調コンテナや断熱ボックスなどを利用した輸送案件の増加で輸出も大きく伸長した。

 輸出貨物の取り扱いでは、同施設内でコンテナへのバンニング作業なども手掛けている。取扱量の増加で保管・作業スペースがひっ迫する中、顧客との連携強化により綿密にスケジュールを調整してスペースを確保し、迅速な作業につなげている。また佐藤佑樹副支店長は、温調コンテナを取り扱うサービスについても「提案を強化して顧客の利便性向上を図りたい」と話す。

 同支店内では5年前に医薬品物流の専門チームを設置し、手順書の整備や設備管理など医薬品の取り扱いにかかる業務を手掛けてきた。断熱ボックスなど各種温度管理資材の取り扱い実績も豊富で、そこから得た取り扱い手順や製品知識などの知見を活用し、顧客からの相談にも積極的に対応している。さらにサービス強化に向けては、医薬品専用車両の導入も検討している。自社で車両・ドライバーを手配して医薬品の集荷・配送に対応する計画で、現在詳細な仕様を調整している。佐藤副支店長は「医薬品の集荷・配送では、輸送中の温度情報や温度管理などが必要となる。自社での輸送体制を構築することで輸送サービスを提供し、ドライバーの教育なども徹底して輸送品質を確保・向上していきたい」とした。

 そのほか、品質確保に向け、さまざまな認証などに係る品質管理や監査対応などを行う「品質管理室」を7月に本社で設置した。医薬品の取り扱いに関しては、GDP(医薬品の適正流通基準)や国際航空運送協会(IATA)のCEIVファーマ認証を取得した代理店がKCOLDを指定倉庫として利用するケースが増えている。「品質管理室と医薬品物流専門チームで連携して、各認証で求められる条件を満たしたサービスを徹底していく」(佐藤副支店長)という。

写真キャプション:成田ロジスティクス支店の佐藤佑樹副支店長