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半導体・電子デバイス製品・精密機器輸送特集2022 Dairy Cargo掲載

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半導体・電子デバイス製品・精密機器輸送特集2022
専門組織編成で取り扱い強化

 

 航空集配サービスは産業・品目別のサービス拡充に取り組む中、半導体関連の強化を進めている。高付加価値のサービスや専門的なノウハウ・知見を提供して荷主や顧客フォワーダーの物流業務に貢献し、取り扱いの拡大を図る。

 同社は過去10年ほどで、関西で生鮮輸出、スモールパッケージ、成田で医薬品と、産業・品目別のサービス強化を図っており、事業の柱として成長させてきた。半導体関連ではまず、取り扱いに関わる組織編成を急ぐ。同社では日頃から製造装置を含む半導体関連の貨物を取り扱っており、それらのノウハウやオペレーションを標準化・共有化するとともに、さらに高度なサービスの開発、柔軟な対応を可能とするための基盤を構築していくという。

 同社の強みは成田、関西の国内主要空港での自社施設を含むネットワークだ。半導体産業が集積する九州エリアにも福岡営業所を構えており、きめ細かい対応を可能としている。全国の配送ネットワークを生かし、国内輸送から一時保管、梱包、CFSへの搬入と物流サービスを一括で受託できる。成田ロジスティクス支店では大型フォークリフトを備えるなど、大型製造装置への対応も可能。これら強みを生かしつつ、組織編制とサービスの標準化により、積地を問わず顧客が求めるサービスを提供していく。


 片岡正宏取締役東日本営業本部長は「これまで半導体関連の取り扱いは既存顧客のサポートという案件が多かったが、今後は当社のサービスを軸にオペレーションが構築されるような“選ばれる物流企業”に成長していきたい」と話す。ターゲットは物流やオペレーションの見直しを図るような荷主・フォワーダーだ。半導体も他の産業同様、サステナビリティへの対応や近年の物流混乱を踏まえて、サプライチェーンや物流の見直しを検討しているところがある。強化ダンボール等の新たな資材を利用した梱包や、ワンストップの物流提案を進めていき、半導体関連の荷主やフォワーダーの物流パートナーとしてのポジションを確保していきたいとしている。

写真キャプション
片岡正宏取締役東日本営業本部長㊧と佐藤佑樹成田ロジスティクス支店副支店長