GSA業務を開始

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GSA業務を開始
フォワーダー支援強化、貨物チャーター便を手配

天川栄司常務取締役(左)と川島正和執行役員ニュース

 航空集配サービス(堀越大吉郎社長、以下、航空集配)は、新規事業として航空貨物のGSA(総販売代理店)業務を開始する。香港を本社に上海を中心にGSA事業を手掛けるBSTロジスティクス(以下、BST)の日本地区GSAとして、チャーター便の手配を行う。同社の天川栄司常務取締役は「今回のGSA事業開始はサービス拡充の一環」と話す。従来の保税上屋業務、ULDのビルドアップに国際輸送のチャーター手配を加えることで「フォワーダーのサポートを強化したい」としている。

BSTは複数航空会社のGSA業務を手掛け、「ヴァーチャル・エアライン」として、中国と北米、欧州、ロシアを結ぶ路線を中心にグローバルな輸送網を提供している。近年は中南米路線の拡充にも力を入れているほか、自社でもウェットリースにより定期的な運航を行っており、中国から欧州、北米を回る世界一周ルートの販売も行っている。契約する航空会社は米アトラスエアーやTNTエアウェイズといった大手貨物航空会社や、ロシアのS7航空、アゼルバイジャンのシルクウェイ・エアラインズなどがあり、ニッチなネットワークも提供している。同社は中国、香港のほか、欧州や北米でも拠点を構え、世界各地で販売を行っている。

今回の航空集配のGSA業務開始は、日本の販売チャネルを持ちたいBSTの意向と、サービス拡充を図りたい航空集配の意向が合致して実現した。12月より本格的な営業を開始し、顧客への周知を進めていく。

航空集配が開始するのは、BSTの契約会社のフリートを利用したチャーター便の運航手配だ。BSTの定期便のスペース販売は行わず、あくまで日本に就航する航空会社と競合しない範囲でサービスを提供するとしている。機材は中型機からB747―8Fのような大型機、さらにアントノフやイリューシンのような超大型貨物専用の機材まで手配できる。まずは日本発着の需要を想定しているが、三国間の輸送需要にも対応していく方針だ。

同社の川島正和執行役員・ロジスティクス営業本部副本部長は、「既存顧客のフォワーダーに、より新しい広範なサービスを提供するのが狙いだ。当社は40数年の歴史の中で、業界の動きに敏感に反応し、新しいサービスを取り入れてきた。現在、北米向けなど需給が逼迫し、チャーターの機材を手配するのも難しくなっている。そうした場合のサポートを行っていきたい」と話す。ULDのビルドアップなど、一括して業務を受託することで、全体でのコストダウンが実現できるような体制の構築も進めていくとしている。

天川常務は「当面は、GSA業務を事業の柱として一本立ちさせることは考えていない。従来の航空貨物の地上業務だけでなく、輸送サービスの開始でイメージアップを図るとともに、GSAというハードを持つことは国際輸送サービスを手掛けているという社員のプライドの向上にもつながる。新規事業を開始することで経験を積み、さらなるサービスの強化につなげていきたい」としている。